加勢川

市立体育館前停留所
路面電車の「市立体育館前」停留所脇の横断歩道。

 総延長約21 km、流域面積約233平方kmの加勢川は、地下水が湧き複数の川の流れを取り込む水量豊富な緑川の支流である。その流れは、水前寺成趣園を出ると300mほどで江津湖となり上江津湖と下江津湖を経た後、熊本平野で標高が低い水田地帯を抜け、川尻の町から3 kmほど下った所で緑川に注ぎ込む。

遊歩道
2つ目の「砂取橋」から川沿いに延びる遊歩道。

 宮園橋から市電通りに出たら、一旦左へ迂回する。路面電車の「市立体育館前」停留所の脇に延びる横断歩道を渡り、「砂取橋」を渡った所から水前寺児童公園の中に入って行く。
 川沿いに緩やかにカーブする並木道が続いた後、細い車道に出る。この道に架かる小さな橋も「砂取橋」という。


旧細川邸庭園

旧細川邸庭園
明治時代の面影を今に伝える旧細川邸の日本庭園。

 2つ目の砂取橋の脇から川沿いの遊歩道に入ると、すぐ左手に熊本近代文学館や熊本県立図書館の建物が見える。これらの建物の敷地は、かつて「砂取細川邸」があった所。砂取細川邸は細川家の別邸で、明治7年ごろは10代藩主斉護の妻・顕光院が住んでいた。明治10年の西南戦争の後から大正11年までは細川家分家の住居となり、その後は料亭や民間企業の保養所などとして利用され、昭和60年に図書館が建てられた。図書館裏手の遊歩道沿いに残る日本庭園の池の形や飛び石の位置は、当時のままという。

芭蕉林
水辺の遊歩道沿いに芭蕉林が続く。

 庭園に接して高さ5mを超えるような芭蕉林が続き、これまでとは雰囲気が大きく変わってくる。この「芭蕉園」は、料亭が営まれていた頃にはあったという歴史あるもの。


スイゼンジノリ

 遊歩道を進みやがて視界が開けると、左手の水の中にゾウの滑り台が立つ、広々とした浅瀬の天然水のプールがある。道沿いに住宅が続くようになると、対岸も遠くなり江津湖の水面も大きく広がり湖らしい風景に変わってくる。江津湖は市街地の中に「水前寺江津湖公園」として整備された、近所に暮らす人びとの貴重な憩いの場だ。

ゾウの滑り台
広々とした水面の中にポツンとある「ゾウの滑り台」。

 水前寺成趣園や江津湖で目にする水はすがすがしいほどに透き通っており、独自の植物なども見かけられる。江戸時代、現在の水前寺成趣園や上江津湖北岸、下江津湖東岸などに自生していたスイゼンジノリは、珍味として細川家から徳川将軍家への献上品とされていたもの。昭和28年の白川大水害などにより江津湖の水質が悪化したことから絶滅危惧種の1つとなり、「スイゼンジノリ発生地」の碑が立つ背後の金網の中で保護・育成されている。

スイゼンジノリ
江戸時代に珍重されたスイゼンジノリの発生地。
マップ・上江津湖へ

※当サイト記載の内容は、作成時点までの信頼できると思われる情報に基づいて作成していますが、正確性等について保証するものではありません。利用者が当サイトにより被ったとされるいかなる損害についても、当サイトおよび情報提供者は一切責任を負いません。ご自身の判断と責任においてご利用下さい。