金峰火山の外輪山

標識
JR上熊本駅の前から標識の「金峰山」方面へ向かう。

 JR上熊本駅の西、山頂に数本のアンテナ塔が立つのが金峰山で、周囲の山々が外輪山である。外輪山は、北は田原坂の谷間から国道208号に沿って流れる玉東町の木葉川、北西部は玉名市の天水町と横島町を隔てる唐人川、東から南にかけては井芹川が坪井川に合流して有明海に至る流れが、取り囲む。
 上熊本駅に近い荒尾山(445m)や三淵山(285m)、北に最高峰の二ノ岳(685m)および三ノ岳(681m)、さらに南の権現山(273m)や西の河内山(363m)などが外輪山の主な山である。金峰山を東側から見ると、南北に山並みが延びる。中央火口丘の金峰山がカルデラ南端に位置し、カルデラ北壁に当たる二ノ岳の北に厚みを加えるような形で三ノ岳が続く。

 上熊本駅前から路面電車の線路に沿って南へ進み、「本妙寺入口」停留所がある交差点で右折して県道1号へ。すぐに新幹線の高架をくぐり、さらに井芹川の永運橋を渡る。

県道1号の眺望
道路の左手に見える山中に『草枕』の道が通る。

 前方に見える大きな門は、本妙寺参道の入り口となる仁王門。本妙寺は慶長16年(1611年)に亡くなった、加藤清正の廟所が置かれている所。
 本妙寺がある中尾山は本妙寺山ともいう、外輪山の1つ。県道1号は森の中を上り続け、眺望が開けると左前方に深い緑に覆われた外輪山の山々が見え、後方には熊本の市街地や外輪山の石神山などの風景が広がってくる。


『草枕』の道

研坂公園
漱石が最も好んだという言葉を刻む鎌研坂公園の句碑。

 路面電車の通りから6 kmほどで、夏目漱石の句碑が立つ「鎌研坂公園」がある三差路。左に延びる道と県道1号の間に下りの階段があり、鎌研坂と呼ばれる山道の坂が続く。
 漱石は友人の山川信次郎と、熊本市内の住居から小天温泉まで歩いた。この坂道は、その明治30年ごろの様子を残しているという道である。

 県道1号をさらに進めば峠の茶屋公園。漱石が歩いた頃には、コース上に2軒の峠の茶屋があったという。1つはこの鳥越、もう1つは野出の茶屋。峠は山道の最高地点であり、上りの道が下りに変わる所。この2つの峠が、漱石たちが歩いたルートで、金峰火山の外輪山の外側と内側を隔てる境だ。

峠のバス停
峠のバス停。標識の辺りを過ぎると道が下りに変わる。
マップ・マップ・

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