御蔵
川尻の御蔵 近くの加勢川には江戸時代の船着き場跡があります。

 勝海舟の『氷川清話』に、東北で起きた津波被害のことが出ていました。この本を読んでいたのは平成23年4月で、東日本大震災が起きた翌月でした。
 そこには、明治政府のやり口が手温いから死ななくてもよい人たちが死んでしまう、とありました。さらに、徳川時代なら小屋を建てて炊き出しをして、誰でも惜気もなく食わせるとして、そのためのコメは「チヤンと天災時の用意がしてあつて、何処へ行きてもお蔵米がかこつてある」とも。
 「お蔵」とは、年貢米などを収めておく倉庫のことです。現在はほとんどなくなっていますが、現存するものとして全国で4つが確認されており、そのうちの2つは熊本県内にあります。1つは宇土市の会社の所有ですが、もう1つは南区川尻に船着き場などとともに残され、現在は平成32年の完成予定で修復作業が行われているところです。
 最大震度7を2度記録した「平成28年熊本地震」では、関連死を含めて256人が命を落としており、4万棟を超す家が全半壊しました。一方で、被災者支援のため国内外から熊本県などに寄せられた募金は、510億円を超えました。また熊本市では災害に備え、24カ所の集中備蓄倉庫と147カ所の分散備蓄倉庫に、非常食や生活必需品などを備蓄しています。災害時に不足するときには、近隣市町村や県、国などに応援を要請することにもなっています。
 これらにより救われた人もいるということを、今回の地震で改めて実感しました。
※被害状況と募金額は平成30年3月13日現在のものです。

参照:第1回 熊本市内の水辺

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