アクセス:成田山不動寺(遠賀郡岡垣町)
移動手段:クルマ・自転車または徒歩
紹介スポット:成田山不動寺・遠賀宗像自転車道

標高約470メートルの湯川山中腹にある成田山不動寺からは、響灘と砂浜に沿って延びる、延長約6キロメートル、幅200メートルから1.3キロメートルほどの松原を見渡す。手前の岡垣町から、芦屋・遠賀・水巻町や中間市、晴れた日には北九州市、さらには本州まで、松林と砂浜と海原の風景を併せて望む。
儒学者・貝原益軒の『筑前国続風土記』(元禄16年・1703年)に、「原村より黒山村まで長一里ある松原なり。横四五町、或二三町あり。其間岡あり。故に岡松原と云」とあるのが、三里松原のこと。その当時、財政難の福岡藩が多くの樹木を伐採して売却したため、松原の大半が失われていたという。
江戸時代のころから植林が続けられ、平成になっても年によって数千から数万本のクロマツなどが植栽されている。松林は、保安林として防風・防潮などの役割を担い、それまでは被害を受けていた田畑や家屋などを守り、また湯川山などに降った雨水を地下に集め町に水道水を供給する。
「遠賀宗像自転車道」は、釣川・響灘・遠賀川の水辺のコースなどから成る、約32キロメートルの自転車と歩行者の専用道路。波津海岸と芦屋海浜公園を結ぶ区間は、砂浜と松原の間に道が延びる。汐入川を芦屋町方面へ渡ると、「吉木浜」「黒山浜」「糖塚浜」と名付けられた松林が間近に続く。波の音や潮風を感じながら散歩やジョギング、貸し自転車などでサイクリングを楽しむのもいい。
自転車で走行する際、コース上ではサーファーや夏の海水浴客などの歩行者、またクルマが横切る所や路上に砂が堆積していることもあるので注意が必要。


参考資料:「三里松原再生計画」岡垣町、他
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