公衆トイレのメッセージ  

天翔大橋のフェンス
五ヶ瀬川の他の大きな橋にもフェンスが設置されました。

 天翔大橋の袂にある公衆トイレの個室で、「ひとりで悩まないで! 誰かに話してみませんか。」というメッセージを見て、ハッとしました。その年、活躍中の俳優たちが自ら命を絶つということがありました。それを別世界の出来事として感じていた自分に気づかされ、「自殺」という現実を突き付けられたのです。
 内閣府による「自殺総合対策パンフレット」の「自殺を考えた時、どのようにして乗り越えたか」というアンケートで、特に多かった回答が「身近な人に悩みを聞いてもらった」と、「他のことで気を紛らわせるように努めた」でした。
 欄干のフェンスは物理的な飛び降り防止策で、メッセージは悩みを聞こうとする取り組みです。
 橋の下を流れる五ヶ瀬川沿いの集落で、「それ」を目にした人はトラウマになりかねないと思いつつ、メッセージやフェンスで残った命もあるのだろうと考えた時、気持ちが沈んでいたことに気づかされました。
(令和2年10月訪問 )

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