背を向けたキリシタン像  

3体のキリシタン像
3体の像は少なくとも昭和50年代にはここにあったそうです。

 原城本丸跡に立つ十字架のすぐ後ろは、崖になっています。そこに設けられた柵の先には、小さな3体のキリシタン像が背中をこちらに向けて置かれています。その後ろ姿を見ていると、正面からの姿も見たくなってきますが、柵の中に入るわけにもいきません。そのことにわずかなもどかしさを感じます。
 誰が、いつ、何のために置いたのか、地元の方に尋ねてみましたが、分からないそうです。そこで像の視線の先、海原の向こうにある天草(熊本県)の湯島と大矢野島に行ってみましたが、やはり何も分かりませんでした。
 数年にわたる凶作や、それでも容赦のない権力による収奪や弾圧で、変わらない苦しい生活に強いもどかしさを感じた人びとの、その末の救いを求めての信仰であり、蜂起だったのでしょう。
 原城本丸跡で感じさせられた小さなもどかしさは、島原・天草一揆で亡くなっていった人たちをしのぶ、よすがのような気がしました。
(平成30年11 月訪問 )

※当サイト記載の内容は、作成時点までの信頼できると思われる情報に基づいて作成していますが、正確性等について保証するものではありません。利用者が当サイトにより被ったとされるいかなる損害についても、当サイトおよび情報提供者は一切責任を負いません。ご自身の判断と責任においてご利用下さい。